
衣類洗剤は商品によっていろいろな液性のパターンがあることを知っている人は少ないと思います。
液性は中学校の理科で習いましたよね!
水溶液がアルカリ性・酸性・中性のいずれかの特性を持っていることをリトマス試験紙で調べるヤツです!
そしてこの液性という視点は洗濯を行う上でとても重要です。
汚れを分解除去する為には汚れを中和するのですが、中和するには汚れの液性と反対のものをぶつける必要があります。
汗や皮脂は酸性の為、酸性の洗剤や中性の洗剤では分解の効果が弱くなってしまいます。
つまりはアルカリ性の洗剤が一番効果的なのです。
衣類汚れの9割は汗と皮脂ですので、メインの汚れを十分に分解できないのでは洗浄効果は正直な所イマイチですよね。
洗い残してしまった汚れは雑菌のエサとなって臭いの元となります。
そうさせない為にもしっかりと汚れの液性を理解して、効果的な洗剤を使いましょう!
本文では汚れの種類とそれに効果的な洗剤について詳しく説明して行きます!
衣類汚れの9割は食べこぼし・汗・皮脂から生まれる酸性汚れ
衣類汚れの多くは汗や皮脂、食べこぼしによる酸性の汚れです。
汗と皮脂は季節で汚れの度合いは変わりますが、年間を通して主な衣類汚れの代表になります。
食べこぼしはしなければ問題ありませんが、日々生活していくなかでそういう訳にはいきませんよね、、、
そんな酸性汚れの中和にはアルカリ性洗剤が効果的なのですが、アルカリ性洗剤の代表と言えば石けんです。
粉末の合成洗濯洗剤にもアルカリ性の商品が多くありますが、添加物が含まれておらず肌に優しい洗濯用石けんをおススメします。
しっかり漬け込み洗いを行うことで衣類に洗剤が浸透し、頑固な汚れを引き剥がしてくれます!
アルカリ性汚れは石けんカスやアンモニア汚れなどほんの僅か
衣類汚れにおけるアルカリ性汚れは非常に限られています。
石けんカスは粉末石けんが溶け残った際に発生するものですので、冬場に注意が必要です。
アンモニア汚れとは尿汚れやタバコ臭のことです。
お子さんがオネショをしてしまったり、尿シミがついたパンツやズボンで臭いの気になるものは酸性洗剤で洗う必要があります。
そして酸性洗剤として使うのにおすすめなのはクエン酸です。
こちらは粉末で市販されていますので簡単に手に入れることができます。
洗濯機の柔軟剤ポケットにセットすることで仕上げで自動的に投入され、ばっちり汚れを落としてくれます。
粉末で購入すれば水に溶かして、風呂場の石けんカスや水垢など他のアルカリ性汚れの掃除にも使えます!
まとめ
普段あまり気にすることの無い汚れの液性について説明しました。
普段の洗濯で仕上がりがイマイチだと感じている方は、一度今使っている洗剤がどういった液性のものかを確認することをおススメします。
そしてアルカリ性洗剤は石けん。酸性洗剤はクエン酸を使ってみて下さい。
落としたい汚れにしっかりと効果のある洗剤を使って、汚れ残しゼロを目指しましょう!